最近は、外国車メーカーもトヨタ並みにどんどんラインナップを増やし、門外漢にはさっぱり分からないラインナップになってきています。
昔はメルセデスなんかだと、松竹梅のセダンとその派生、ポルシェに至っては911しか無かったような時代もありましたが、遠い昔の話です。
さて、フェラーリも、昔は種類がそれほど多くなく、モデルチェンジサイクルも長かったので、スーパーカー好きなら大体系統が理解できたのですが、今はラインナップも増え、よくモデルチェンジもするので、カタログ新車はともかく、ちょっと前の中古車とかだと、どれかどう違う立ち位置なのか、よく分からなくなります。
また、日本車やドイツ車なんかだと、例えばシビックはシビックにモデルチェンジするので、何代目かとかはともかく、コンセプトは踏襲されていきます。
しかし、フェラーリやランボルギーニなんかは、出る度出る度名前が変わっていきます。
まあ、ランボルギーニの場合はラインナップ構成がシンプルなのでまだいいですが、フェラーリは非常にヤヤコシイです。
そこで、今回、各モデルがどういった系譜を辿ってきたのか、簡単にまとめてみました。
コレを見ると、その時代時々の車種の立ち位置とモデルチェンジが、比較的理解しやすいかと思います。
ただし、この系譜はあくまでもワタシが分かりやすいように纏めたものですので、フェラーリがオフィシャルに言っている系譜ではなく、メーカーの意図とは異なる場合があります。
また、細かくなりすぎるので、スパイダーやタルガなどの派生車種や、チャレンジストラダーレやピスタのようなハイパフォーマンスモデル、超数が少ないSP1とかは除いてます。
さらに、コレより古いモデルは、もはやスーパーカー世代より前で、ほぼ骨董品になるので、記載してません(ホントは良く知らないからだけど。。)
まあ、どうせカーセンサーにも殆ど出てこないんで、いいでしょう。
最後に、SF90だけは特殊ジャンルになってしまうので、スペシャルモデルではないですが、今回はスペチアーレに入れています。ご了承下さい。
で、ざっと書くと、こういう分類になるかと思います。
あくまでもワタシの解釈ですので、異論は認めます。
こうすると、意外とシンプル。
大分類としては12気筒メインのハイパフォーマンスタイプと8気筒ベースのライトウェイトタイプがあり、それぞれに3系統ずつモデルがあるイメージです。
分類名も、ワタシが勝手に付けてるので、モデルによってはそれは違うだろうというのもあるのですが、概ねこんなイメージです。
ハイパフォーマンスタイプ
・雲上モデルのスペチアーレ
・カタログトップのフラッグシップ
・高級ラグジュアリー(スポーツ)
ライトウェイトモデル
・所謂ピッコロフェラーリのスポーツ
・普段乗りできる4シーターのツアラー
・エントリーモデルにもなるオープン
ほら、大分シンプルになりましたね。
こうしてみると、スポーツカーや大排気量車の冬の時代もちゃんとスポーツカーとラグジュアリーカーを作り続けてますね。
一部実用車系統に抜けがあるのは、マセラティにそこを任せようとしてたのかもしれません。
エンジンは8気筒と12気筒の2本立てによる使い回しですが、ちゃんとスポーツとラグジュアリーを分けてラインナップしているところはさすがです。
フラッグシップのV12は、若干紆余曲折していますが、途中ミドシップ化するものの、最終的に元のFRに戻ってます。
最新の12チリンドリは、明らかに365GTB/4デイトナがモデルですが、ちゃんとデイトナから続く系譜というのが面白いですね。
個人的には12気筒フラッグシップにはミドシップでいて欲しいんですが、サーキットを攻めるスーパースポーツのポジションは、運動性を考え軽量の、所謂ピッコロフェラーリに譲ったというコトでしょう。
今はフェラーリのど真ん中にあるスーパースポーツも、元を辿ればディーノで、フェラーリと呼んでもらえなかったんですけどね。
それもこれも6気筒だった(正確には12気筒でなかった)からですが、こちらも6気筒に回帰したと言えるかもしれません。
そんなスーパースポーツも、時代に合わせダウンサイジングターボ、ハイブリッドと来ているので、この先どうなっていくか見ものです。
今回はSF90だけ変なポジションとなりましたが、今後はEVが出たり、プロサングエよりももっと本格的なSUVが出たりするでしょうから、この系譜も変わっていくかもしれませんね。
今回は、ちょっと座学でした。