ポルシェ タイカン
グレード: 4Sパフォーマンスバッテリー4WD
新車価格:1489万円
実は結構前に乗ってたんですが、本ブログ初のEV車です。
ワタクシ、今では熱狂的フェラーリ信者でございますが、もともと911オーナーで、ポルシェも大好きデス。
保育園の時に買ってもらった色鉛筆の蓋に、ロスマンズカラーの956が載ってて、フェラーリもランボルギーニも知らなかったけど、ポルシェ(と親父が乗ってたトヨタ・カローラ)だけは興味がありました。
正直、ワタシはエンジン派なんで、フェラーリのEV化はやめて欲しいんですが、コンパクトエンジンのポルシェなら、なんかEVが似合わないでもないなと思ってます。
で、実物を見ました。
デカい!
いや、実際このくらいのサイズのクルマは最近はザラにあると思うんですが、911の丸くて締まった感じと比較してしまうせいか、やたらと大きく感じます。
外観上は、正直ちょっと微妙です。
ポルシェらしさを残しつつ先進感を出すことを目指したんだと思いますが、目がポルシェらしくないのと、フェンダーの張り出しが強調されてないんで、フロントはちょっと微妙ですね。
逆にリアは、マフラーこそ無いですが、まんまポルシェといったイメージです。
乗ってみましょう。
うん、内装は嫌いじゃないです。
未来チックに出来ているし、質感も上々。インパネは液晶ですが、5連メーターらしきものも写ります。
当たり前ですが、電源を入れても音はありません。
動かしてみます。
静かにモーターの音が聞こえるだけです。車重はクソ重いはずですが、モーターなので全くスムーズです。
エンジンや補器類の音がないのは当然として、ロードノイズや風切り音も静かです。
足はスポーツカーとしては柔らかめと言った印象。乗り心地もいいです。
踏んでみます。
いやー、速いわ、コレ。
モーター仕様のスポーツカーなんで、当たり前ですが、一発目から速い。
トラクションお化けの911も一発目が凄いですが、感覚は全く異なります。
911のドンっとくるイメージとは違って、シュイーンと出ていく。
足が硬く無いけど、バッテリーのおかげで重量がフロアに集中しているので、なんだろう、ちょっと浮いてすっ飛んでいくというか、リニアモーターカーのよう(アレは加速は速くないんだっけ?もちろん乗ったコトないけど。。)。
うーん、上手く表現出来ない。。
ただ、ケツから飛び出すような車体変化が少なく怖さはあまり無いので、いい意味で実際ほどの速さは感じません。
そこからは延々等加速度で伸びる。
EVですね。そこにドラマは無いです。
スーッと加速し、フラットライドなので、まさに高速ツアラー。
と、思いきや、意外にもアクセルオフでEVお得意の回生ブレーキがほとんど効かないので、思ったほどスピードコントロールが楽ではない。
が、車内は静かで非常に平穏。
高速ではスポーツカーらしさは皆無。
ではワインディングは!?
曲がる曲がる。
明らかに重いはず。でも乗り心地はガチガチじゃない。なのに、それほど慣性力を感じず、ロール感なくオン・ザ・レール感覚で走れるのは、やはり重心が低いおかげなのだろう。
モーターなので、アクセルに対するピックアップも素早く、思ったタイミングで瞬間ワープ。
と書くと、スポーツカーライクなんですが、ブレーキだけは別。
いや、ちゃんとこの車重でも十二分に効きます。が、ここでは重さを思いっきり感じます。
という意味では、やっぱりスポーツカーでは無いです。
もちろんポルシェと言えば911。
なので、ポルシェとしても、このクルマはリアルスポーツカーとしては仕立ててないのでしょう。
ではラグジュアリーなのか?
ラグジュアリーですね。
うーん。難しい。乗ってないけど、コレは助手席の方がイイかもしれない。
なんせ静かでフラットライドなんで、昔のベンツSクラスとか、そっち系。
まあ、流石に狭いリアシートが一等席ってコトはないと思いますが。
ただ、昔のベンツは曲がるとグラッとなるから高速専用ツアラーだけど、コレは曲がっても直線みたいにフラットライド。
うーん、ワタシには評価が難しすぎます。
良くEVに対して、無機質という表現をされる方がいますが、まさにそんな感じ。
それはエンジンが爆発しないからというだけでなく、乗り味にも言えます。ただただ何事も無いように進む。
少なくとも、私の持ってるポルシェのイメージとは全く違います。
コレは、非常にイイクルマです。しかし好みが分かれるでしょう。
そして、ワタシの好みでは無かったというコトです。
あと、試乗には全く関係ありませんが、聞くトコロによると、出先での充電は大変らしいですね。
さらに価格も考慮すると、残念ながら、総合評価は、
★★
です。
ポルシェさん、ごめんなさい。
時代遅れのワタシには、まだ早すぎました。
単に好みの問題です。911は大好きですよ!
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