試乗記: マクラーレン750S 史上最高のロードゴーイングマシン

スポーツカー試乗記

マクラーレン 750S

V8ツインターボ クーペ

新車価格 3,930万円

今回は史上最高との呼び声が高い、マクラーレンの最高速グレート、750Sです。

あ、もちろんセナとF1は除いてですね。。。

さて、マクラーレンには、過去何度か乗っていますが、正直そこまで食指が伸びてはいないトコロです。

過去に乗ったのは、620SとGTですが。イマイチ抑揚に欠けるというか、面白味がない印象でした。

ただ、乗り心地は魔法のよう。

あと、外装、特にシザーズドアが全車標準装備なのはいいですね。

で、今回は、過去のクルマとは比較にならないくらいハードなスポーツカーというコトで、期待半分不安半分での試乗です。

ディーラーにて、早速ご対面。

うーん、カッコ良かぁー。

目だけは好みが分かれそうですが、それ以外は完璧じゃない?

超絶高級スーパーカーのビジュアルでしょう。

ドアももちろん上に上がってくださいます。

文句の付けようがないんじゃない?

ダクトとかの洗車が面倒くさそうなトコロ以外。

内装。

は、相変わらずのマクラーレン節。

よく言えばレーシー、悪く言えば素っ気ない。

フェラーリのようなF1コックピット擬似体験はありません。

それでもステッチとかにカラーを入れておけば、結構カッコ良くはなります。

ちなみにフェラーリのF1コックピット擬似体験とは、主にインパネ周りのコトで、ポジションはマクラーレンの方がタイトです。

特に750Sはフルバケットシートが標準。リクライニングがオプションというタイトさです。

ただし、シートの裏や天井には結構な余裕があり、ピラーが細いのと、リア横の三角部分が窓で、全方向視界が良好なため、閉塞感はそんなにないです。

エンジンスタート!

うん、十分うるさいね。でもコレで正解!

なんでって、マクラーレンの4LV8エンジンは、全部やたらとアイドリング時の振動が大きい。

GTみたいに静かだと、それでも振動が来るんで、凄い気持ち悪いんですが、このクルマは音と振動が調和してて、こっちの方が好感が持てます。

まずはセールスさんの横に乗ってスタートです。

相変わらずのこの乗り心地。超スポーツグレートのこのクルマでも、魔法のような乗り心地です。

端的に言って硬く、ロールも抑制されてるんですが、段差を乗り越えても軽くいなし、足元でコツンって言うだけという、素晴らしい足です。

といってもコンフォートだと、多少のロールを許すので、やっぱりワタシはスポーツモードがいいですね。

さて、セールスさん、サービスで高架の合流に向けてベタ踏みを披露。

速い速い速い!!そして怖い怖い怖い。

いや、挙動は超安定。

コレ四駆?って感じですが、この軽い車体に750馬力は強烈すぎます。。。

さて、運転してみましょう。

ハンドルもペダルも重め。重さ、剛性感ともに一流のスポーツカーの質感です。

ブレーキとかは、ちょっと慣れが必要ですが、問題ないです。

いや、ワタシには問題ないだけで、フツーの人にはやや重すぎかもしれませんね。

でも、フラッグシップロードゴーイングなので、コレでいいんです!

相変わらず見た目より見切りもよく、全方向視界が良いので、操作系以外の運転は楽です。

踏んでみましょう。

速い速い速い!!

レスポンス凄い!

一気にトップエンドまで吹け上がるので、マニュアルモードだとシフトが間に合わなくなりそうなくらい。

そして、あれ??怖くない。

横に乗ってると恐怖でしかなかったベタ踏みも、全く挙動が乱れないんで、全然怖くない。

コレは凄い。

それは、ステアリングを切っても同じ。安定している。

凄い凄い!コレならこのデカさでも、ワインディングで戦えそう。

フェラーリだと、やっぱりここまで安定してない。それを操る楽しさと言えばその通りで、個人的にはフェラーリの挙動が大好きなんですが。

どっちか本物って言うと、やっぱりこっちかな。

もう、サイコーです。

ポルシェのGT2とか、その辺には乗ってないんで何とも言えませんが、ワタシが乗った中では最高のロードゴーイングマシンです。

欠点はほぼありません。減点はインパネが小さい液晶で、真ん中のタコメーターもディスプレイなトコロと、ステアリングが円じゃないトコロくらいでしょうか。

なお、今回は右ハンドル車でしたが、左も選べます。

左ハンドルは、左足を置くスペースが少し狭いと思いました。

外国車は左で乗りたい派ですが、マクラーレンは右ハンドル標準のイギリス車なので、右ハンドルの方がいいでしょう。

それでは、総合評価

★★★★★

いやー、最高です!!凄いです!!リセールさえ良ければ。。。

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