360モデナの快適性

フェラーリ

先日、結構な長距離をマクラーレンGTで走る機会がありました。

試乗記: マクラーレンGT スーパースポーツカーと快適性の両立とはいかなるものか(前編)
どこから見ても超が付くスーパーカー、マクラーレンのGTです。今回は、少し長期で乗れる機会がありましたので、詳しめにインプレッションさせていただきます。
試乗記: マクラーレンGT スーパースポーツカーと快適性の両立とはいかなるものか(後編)
マクラーレンGT スーパースポーツカーと快適性の両立とは良いことばかりなのか。前回に引き続きインプレッションです。

マクラーレンGTといえば、現代の最新技術で作られた、超快適クルージングマシンです。その分刺激が多少少ないのが、残念なところではありますが。

当然、このクルマから自分の360モデナに乗り換えたら、「超ボロボロだけど刺激的で楽しー!」でも、「快適性ゼロで現代人の乗り物じゃない。。」、となると思ってましたが、いざ自分のクルマに乗り換えた時に感じたのは、自分でも予想外の感想でした。それは、

モデナって、快適!

もちろん、借り物のスーパーカーから乗り換えた安心感があったのは事実ですが、それ以上のものを感じたのも事実です。

「ウルサイ」「乗り心地悪い」「ガタガタ壊れそう」「飛ばすと怖い」が、モデナのイメージです。

この状況で、何をもって快適と言えるのでしょう?

そこで、今回は、実は快適なモデナの真相を書いていきたいと思います。

① シートの出来がいい

マクラーレンGTから乗り換えた時、真っ先に感じたのはコレです。

ここに関しては、選択肢がありますし、クルマの出来とは少し違うのかもしれませんが、凄く硬いGTのシートと比べると、ホールド性は大きく変わらないのに、あたりが優しく、非常に乗り心地が良く感じました。

② 広い室内

360モデナは、この手のクルマにしては、キャビンに幅があり、巨大なセンターコンソールがなく、Aピラーが細いので、非常に広々と感じます。

特に私のモデナは内装色がタンなので、明るく閉塞感が少なく感じます。

代わりにスポーツカーらしい包まれ感が少ないんですが、そこはフェラーリ。

スポーツカーらしいメーター周りの意匠を上手く作ることで、程よいコクピット感も併せ持っています。

③ 高い搭載性

マクラーレンGTは、リアにもトランクを持っており、高い搭載性を誇ります。

で、モデナには、そんな積載性は、、、実はあります。

歩行者安全性等もユルかった時代なのか、フロントフードの下には大容量のトランクがあります。

さらに、シートの後ろには、約30cm程度の幅があり、ここが非常に大きなスペースになります。

当時、ゴルフバックが乘るスーパーカーと話題になりました。

実際に試してみましたが、ゴルフバックが2つ積めました。

ホイールベースが20cmも長いGTと比べても、積載性は引けを取りません。

④ 意外といい乗り心地

もちろん、一般的に言えば悪いです。

ただ、これは好みによるのですが、私はフワフワでぐにゃぐにゃの一昔前のクラウンのような足回りは好みではありません。

ロールしすぎるクルマだと、酔いそうになりますしね。

そういう意味では、乗り心地が悪いというより、単純に硬い。

ただし、硬いだけで、ショックの収束は非常に速い。いつまでもブワブワしていません。ダンって入って、タンって止まる。

そんなイメージです。このニュアンス分かるかな~?

⑤ 不快な音が少ない

意味が分からないかもしれません。

モデナは、異音の塊です。そこら中ガタガタ言ってますし、ロードノイズも風切り音も入ってきます。メカノイズも大量です。非常にウルサイクルマです。

でも、今回乗り換えて、GTよりも快適さを感じました。

そうです。

排気音がウルさすぎて、その他の音がほぼかき消されています。

マクラーレンGTの試乗記で「静か故に損をする」と書きましたが、

モデナの場合、「ウルサイが故に得をする」という事です。

とにかく

「エンジンの存在感」

がハンパないです。

⑥ 意外と軽いハンドルとブレーキ

これは、良し悪しがありますが、そこらの高級セダンより軽いかもしれません。

でもインフォメーションはちゃんとありますので、スポーツ走行時にも対応できます。

クラッチとシフトは、一般車よりやや重いので、トータルの感触はスポーツカーです。

⑦ 高い高速安定性

360は、高速が怖い。特に直進安定性が素晴らしく悪く、スパイダーだと80km/hでも死にそうという意見もあるようです。

しかし、少なくとも私のモデナは全然安定しています。

高速道路での怖さもありません。

アクセル、ブレーキはコントーラブルですし、MTなのでエンジンブレーキも効き、高速クルージングが非常に楽です。

ただし、高速が怖い説は、まったく根も葉もないウソではなく、要するに 180km/h以上のレベルになると、身の危険を感じる。ということです。

なので、サーキット本気アタックは、ちょいキツイです。特に雨は。。。

モデナに乗って、マクラーレンGTに乗った時に、足りないと思ったGTの要素がふんだんに詰まったクルマだと思いました。

さらに言うと、内装の意匠からフェラーリエンブレムに至るまで、非常にエンターテインメントに富んでいます。

ちなみに、燃費は6.5km/L程度。8km/LだったマクラーレンGTより悪いです。

ただし、80Lのタンクを持つため約500km無給油走破できます。非常に長距離巡行向きです。

いうことで、このクルマこそ、

真のGTカー

だと思いました。

360モデナって、実際どうなの?
走り、快適性、使い勝手、信頼性、経済性について、★1から★5で評価してみます。デザインについては、主観でしか言えないんで、皆さんにお任せします。
フェラーリ360モデナの短所!
完全に主観的に見て、これだけ大好きなクルマに関し、それでも気に入らない部分はあるのか?あるんですよね。やっぱり。今回は、そこのことを書いてみたいと思います。

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