トリビュート(尊敬、賛辞、贈り物)
フェラーリ F8トリブート
F1 DCT 3.9
新車価格 3245万円
ローマの後に続けて乗せていただいたフェラーリ様です。
もう、一目惚れ。
基本のカタチは488を踏襲してますが、さらにディテールが凄くなって、超絶カッコいいじゃないですか。
リアハッチなんか、巨大なガラスから、アクリルみたいなのになっちゃって、F40みたい。
で、ドアを開けて、座った瞬間。
あっ、フェラーリだ!!
って、思いました。
これからすると、ローマなんかフェラーリじゃない。フツーのクルマ。
たとえ快適でスポーティでも、やっぱフロントエンジンじゃ、ミドとはぜんぜん違う。
乗る順番が後で良かったです。
何が違うって、低さ。
そしてインパネ周り。テイストはほぼ同じでも、F1感の度合いが違う。センターのタコメーターも健在。超スポーツカー、いや、超スーパーカーです。
ローマのように迷うことは全くないデス。
一瞬でフェラーリと理解できます。
エンジンをかけます。あら静か。
もちろん現代のターボですので、野蛮さはありません。といっても、その静かな音質は確かにフェラーリ。
そらに、ビビりもせず、明るく見晴らしも良く快適快適。
さて、走りましょう。
ハンドル、ペダル、シフト全て、重すぎず軽すぎず、それでいてカッチリした仕上がり。
明らかに現代のスポーツカーのものです。で、足回りは、予想以上に快適、乗り心地抜群。
快適仕様であるローマの乗り心地も良かったんですが、クルマが軽い分、もしかすると、それよりイイかも。
でも、ラグジュアリースポーツカーのような、積極的に足を動かすタイプではなく、あくまでもショートストロークで、ロールはし難いセッティングにしてあるようで、トリビュートの名の通り、現代フェラーリを詰めに詰めた印象です。
ゆっくり走ってみます。
音量はかなり抑えめですが、音質がフェラーリなので、小気味イイ。ツキのいいアクセルは、コントロール性抜群。
音はフェラーリでも、タウンスピードでは、エンジンにも粗野なところはありません。
もちろん良く曲がる。コーナーは抜群。限界なんて不明。
街乗りだと、さすがに幅のデカさと低さはありますが、トランスミッション含め、乗り難いところはありません。
では、踏んでみましょう。
やっぱりスゲー!速えー!
フェラーリV8
ターボだろうが何だろうが、上まで超気持ちよく回転が上がる。
かつ、中低速もスカスカじゃない。
音もNAとはやっぱり色気が違うけど、伸びる伸びる!
さらに、いい意味で、全開では怖さが残ります。
それでも事故らないよう、さすがに、トラコンだかeデフだか分かりませんが、ギリギリセーフのところで、電子制御が掛かります。
おそらく、電子制御がなかったら、一般市民はすぐ事故行き。
なので、エンジンの実ポテンシャルは、もっともっと上なんでしょう。
たぶん、ワタシの実力程度では、例えロングサーキットでも、使い道はないデス。
でも、スーパーカーって、本来そういうもんですよね。
ああ。素晴らしいの一言です。
この後のフェラーリは、V6ハイブリッドとなり、一時代が終わりを迎えます。
トリビュートが、過去のどこまでのモデルへの賛辞か、フェラーリは名言していませんが、ワタシは勝手に断言します。
これぞ、V8オールアルミボディで、工芸品から真のスポーツカーに進化した近代フェラーリ、360モデナの真の集大成だと。
結論は、もちろん、
★★★★★
デス。
ローマさん、ごめんなさい。
やっぱりコッチが本物デス。
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